もてぎスーパー耐久5Hours Race

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もてぎスーパー耐久5Hours Race

11月21〜22日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
予選;晴れ/ドライ 入場者数:5,000人
決勝:晴れ/ドライ 入場者数:7,500人
ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS(マツダロードスターND5RC)
小松寛子/岡原達也/辻かずんど/金井亮忠

アウェーのもてぎでセットアップに苦労するも、決勝までに仕上げて6位でゴール!

 マツダファンエンデュランスシリーズ(マツ耐)やロードスターパーティレースIIIを戦ってきたiCraft(猪爪俊之:監督)は、2020年より新たなステージとなる、PIRELLIスーパー耐久シリーズに参戦。激戦区として知られるST-5クラスに、マツダロードスター「ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS」で挑むことになった。なお参戦にあたり、日本自動車大学校(NATS)の支援を受け、学生たちがマシンを製作し、メカニックを担当する。
 コロナ禍の影響で大幅なスケジュール変更を強いられたため、最終戦は2021年の1月に行われる年またぎのシーズンになったこともあり、ツインリンクもてぎでのレースは第4戦として開催され、ようやく後半戦に突入することとなった。
 決勝結果は、ここまでの3戦右肩上がり。富士で9位、SUGOで7位、そして前回の岡山では5位となっている。となれば、次は……となるが、そんなに安易なことではないのは重々承知。しかし、そのぐらい強い思いで臨んでいた。なお、今回は猪爪杏奈が欠場のため、2017年のパーティレースIII東日本チャンピオンであり、MAZDAカップ獲得の辻かずんどをピンチヒッターに起用。レギュラーの小松寛子、岡原達也、金井亮忠との4人体制での参戦となる。

公式予選

 ツインリンクもてぎは関東のコースなのだが、実はマツダ車によるレースが開催されておらず、小松や岡原のもてぎでのレース経験が少なく、事前テストは72号車が上がってきた頃に1度行なっているが、気候的な条件が異なるため当てはまらない部分も多くチームにとってもデータは皆無に等しい。その一方で、金井だけがJAF-F4で豊富なレース経験を持っているため、木曜日からの走行は金井を中心にセットアップを進めていき、他のドライバーはコースの習熟に多くの時間を充てていた。
 金曜日の専有走行では、金井が記録した2分24秒953がベストタイムで、トップから1秒以上も離されていたが、試行錯誤の中でようやく糸口が見え、土曜日午前のウォームアップでは、全クラス混走でクリアラップが取りにくい状況であったにも関わらず、トップにコンマ4秒差にまで迫る2分22秒177が記録されるまでとなった。
 しかし、続いて行われた予選の限られた時間の中で、経験の少なさが露呈してしまう。小松、岡原ともに一発のタイムを搾り取ることはできなかったからだ。Aドライバー予選で小松は2分24秒504、Bドライバー予選で岡原は2分23秒148でともに11番手に留まり、合算タイムにおいても「ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS」は11番手という結果に終わった。
 なお、続けて行われたCドライバー予選では辻が2分24秒404で9番手、Dドライバー予選では金井が2分27秒873で7番手につけていた。

小松寛子
セッティングでギャンブルをして、クルマ自体はすごくいい方向に行ったと思います。ただ、私の走行としては、いろいろ反省しなくてはいけないところもありました。決勝までに自分をこのクルマに合わせていきたいと思います。じわじわ上がっていきたいです!

岡原達也
ニュータイヤ&予選セットは初めてだったので、マージンを取り過ぎて少しクルマを置きに行ってしました。毎ラップベストは更新して自分としてはやれることをやりましたが、タイム的にはもう一段上げられなかったのが悔やまれます。でも決勝は長丁場なので安定した走りでチェッカー目指して頑張ります。

決勝レース

 今回は開幕戦以来となる全クラス混走で、5時間レースとして決勝が行われる。したがって、チームとしては初めて日曜日にスタートを切ることとなった。早朝にウォームアップが行われないこともあって、スタート担当はコースを最も知る、金井が指名された。
 11月も半ばを過ぎたというのに、穏やかなコンディションの、まさに小春日和というべき状況からレースは開始。オープニングラップのうちに「ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS」の金井はひとつ順位を上げ、まずは10番手に浮上する。その後も快調に順位を上げ続け、やがて7番手を走行するように。
 1時間24分経過した34周目に、最初のピットストップで給油だけを行なって、ドライバーは金井のまま。ロスを最小限としたことで、6番手に上がることに成功。50周目から岡原が、67周目から小松が、そして80周目から辻が走行して、92周目から再び金井が乗り込んで、ゴールまで走り続けることとなった。その間にタイヤ交換も行われるが、ミスなく最小限のロスで済ませたことで、NATSの学生たちにはドライバーから賞賛の拍手も贈られていた。
 金井がコースに戻った時点で7番手ではあったが、ゴールまであとわずかというところで、スプラッシュ給油を行なった車両との距離が縮まりその後コース上でオーバーテイクし6番手に浮上。そして、そのポジションを守り抜いた「ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS」は6位入賞を果たすこととなった。

 ここまでの4戦すべて完走を果たし、ランキングもひとつ上げて8位につけることになった「ナチュラルチューニング☆クスコ☆NATS」。このあたりは接戦であるだけに、まだまだポジションアップは可能なはず。次回のレースは初めて本州を離れ、12月12〜13日に大分県のオートポリスで開催される。引き続きの活躍をご期待ください。

小松寛子
予選より決勝の方が車はすごく走りやすくて、かつ自分でも、もてぎの走り方が分かってきた感じがあって、個人的には決勝はいい感じでいけたと思っています。次につながるレースだったし、また入賞できて良かったです。

岡原達也
一応、及第点です。本当はもう1秒平均ラップを上げたかったですが、クルマに慣れるのが精いっぱいでした。ただ、接触もなく大きくラップタイムを落とすことなくコンスタントに走れたのは良かったと思います。クルマはいい方向に来ているので、さらにセッティングを詰めていけばもっと上のリザルトを目指せると確信しています。次も頑張ります。

辻かずんど
僕は最後に金井選手がスパートをかけられるよう、ガソリンとタイヤとブレーキを残すという役目だったので、接触なく、計算どおりにつなげられたと思います。もう少しペース上げても良かったとも思いますが、そこは迷うところでした。あと1秒上げればガソリンも使うし、タイヤも使うし、ブレーキも使っちゃうので、ほどほどのところでセーブしてバトンタッチしました。金井選手からは「全部残っていて、安心しました」ってレース後に言われたので、とりあえず自分の仕事は出来たと思います。

金井亮忠
たくさん走らせてもらいました! クルマがすごく良かったので、最初から最後まで同じタイムでずっと安定して、安心して走れたので、すごく良かったですね。みんなが言うように次につながるレースであるのは間違いないです。予選までは決まらず大変でしたけど、ギリギリ仕上げられて、決勝を走り続けられました。学生たちも3回のタイヤ交換を1回もミスなく、ペナルティも受けずに、しっかり仕事してくれたことも嬉しかったです!

猪爪俊之監督
木曜日のスタート時点ではもてぎのデータが無いところから始まって、4秒遅いところからスタートだったのかな? 金曜日も大きく改善できず、セットが決まったのが土曜日の朝のウォームアップの最後。ドライバーたちに慣れる時間を与えられなかったのが、少し悔やまれます。今日のセットが金曜日にあれば予選の結果は変わったでしょうね。
でも、その中で決勝6位は上出来の結果です。やっぱり完走してなんぼ、っていうのはいつもながら思いますね。
また、初参戦って、こういうことなんだと改めて実感しました。同じもてぎの来年の開幕戦はここからスタートできるから、うちはまだまだ伸びます!次のオートポリスは、小松も杏奈もよく知っているコースですから頑張ります。